【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第20章 Dawn16.自尊と涙
泥「オイラが悪かったんだ…」
デイダラは作品から目を離さず、ポツリポツリと話し出した。
泥「オイラ…今までずっと自分が一番だと思ってた…。だから、認められなかった、その瞳が"芸術"だと思うことを。
でもどんなに頑張っても、どんなに努力しても…追いつくことができなかった。
悔しかった。
羨ましかった。
…ひがんでたのかもしれない。
それに、勝手に芸術だと思って勝手に目の敵にしてたのはオイラだ、うん。
だから、考え方を変えた…。
イタチの眼は…"今まで知らなかった芸術を教えてくれた"って思うことにした、うん」
すると、デイダラはうつむいていた顔を上げ、イタチの瞳を見つめた。
泥「オイラ、もっと頑張ってその"万華鏡写輪眼"ってのにも負けない最高のものつくる、うん」
イタチとデイダラの視線がしばらく交錯する。
泥「だからイタチ……」
デイダラの強張った顔が柔らかくなった。
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