【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第20章 Dawn16.自尊と涙
サソリはじっとイタチを見ると、彼もずっと同じようにサソリと目を交錯させる。
蠍「お前にとってみれば、身に覚えのないハタ迷惑な話だ。だが、これがことの真相だと言ってもいい」
鼬「……そう…か」
蠍「別に、俺もお前が悪いとなんざ思っちゃいねぇ。ましてや、責めるつもりなんて毛頭ない。現にデイダラはお前がいたからこそ、成長できた面もあると思う」
サソリはイタチの眼をしっかりと見つめながら続ける。
蠍「ただ俺は…あいつをずっと近くで見てきたからな。あいつが努力してきたのも知ってる。だから、今回のことでさすがにデイダラが不憫でな。…俺のこと、過保護でバカな奴と思ってくれて構わない。でも…どうしても言いたかった」
すると、イタチは拳を握り、スッと立ち上がった。
鼬「わかりました。サソリさん、ありがとうございました」
イタチはお礼を言うと、部屋を出て行った。
ドアがガチャンと閉まる。
蠍(真面目な奴だ。まぁ…デイダラの呪縛を解けるのはお前しかいねーからな。あとは頼んだぜ、イタチ…)
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