【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第20章 Dawn16.自尊と涙
サスケについて追求されると思っていたイタチは思わず眉をひそめる。
その表情に、サソリもじっとイタチを見たまま眉を寄せていた。
蠍「あの時…お前、あの場にいたよな…?」
イタチは黙ったまま口を開こうとしない。
蠍「お前が何であの場所にいたかは聞かねぇ。その代わり、俺の話は最後まで聞いてもらう」
鼬「…わかりました」
イタチは目線を下にしてしぶしぶ承諾する。
蠍「自分の芸術をけなされたあいつは、己が爆弾となる究極芸術をやろうとしてた…。なぜ、デイダラがそこまで躍起になったと思う?」
サソリはイタチの目をじっと見ているが、イタチはうつむいて動かない。
鼬「………写輪眼…か?」
イタチは顔を上げず、そのままの体勢で呟いた。
蠍「…知ってたのか?」
しかし、サソリは特に驚いた様子も見せない。
鼬「いや…正直、わからない」
蠍「そうか…。だが、間違いじゃない。むしろ当たってる方だ」
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