第20章 Dawn１６.自尊と涙

鼬｢少し…背が伸びたか？｣

佐｢アンタは…相変わらずだな。その冷たい目も…｣


イタチは無表情のまま顔色一つ変えず、サスケを見つめている。

しかし、サスケは恨みと怒りのこもった瞳で睨みつけた。


佐｢探してた奴が…まさか自分から出て来るとはな｣

鼬｢……お前に少し用がある｣

佐｢へっ。アンタが分身も使わずに直々にか…｣


サスケはニヤッと不敵に笑う。



カー……カー………



すると、まだ太陽が沈みかけてすらいないのに青空の上で真っ黒なカラスたちが鳴き出した。


鼬｢残念だが時間切れだ。話はまた次にしよう｣



ドカッ



佐｢うっ…｣


イタチはサスケのみぞおちを殴ると、サスケがドサッとその場に倒れ込み、気を失った。


鼬(まさか木ノ葉が来ていたとは…)


イタチはカラス達を見上げると、気絶したサスケを抱え、サッとどこかに姿を消した………


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