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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第20章 Dawn16.自尊と涙





だからこそ、必死に頑張って頑張って――…

努力に努力を重ねて――…

やっとまた自尊心を取り戻しつつあった。


そんなデイダラの前に突然現れ、写輪眼を持ち、怒りの発端であるイタチの弟―…"サスケ"。

そして、サスケはあの時のイタチと同じ眼をして自分の芸術をことごとく無視する。


泥「……っ…!」


デイダラの胸に悔しさと怒りが込み上げてきた時、サスケの瞳が写輪眼から真っ黒の目に変わった。


泥「写輪眼まで引っ込めたか…。どこまでもナメやがって…!」



バッ



そう呟くと、デイダラは着ていた紺の忍者服を破り捨てた。


佐「!」


左胸には、上下左右対照に描かれた黒い不思議な紋様。

その真ん中に縫われた黒い糸状のひもを手の平の口についた歯でちぎると、それを思い切り引っ張った。


泥「っ…!」



グパッ!!!!!!



解き放たれた左胸の口は大きく口を開け、鋭い刃のような歯を見せつけた。


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