【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第20章 Dawn16.自尊と涙
泥「その眼だ!!その余裕こいた眼が目障りなんだ!!!オイラの芸術を否定するかのようなその眼が許せねぇ!!!オイラの芸術を見て、少しの驚嘆も表さないその眼が…………オイラの芸術を無視するその眼が許せねーんだよ!!!!!!」
デイダラはずっと心の内で沸々と溜め込んできたものを一気に爆発させた。
しかし、まだ沸き上がる積年の怒り。
それは言葉ではなく、鋭い眼光となってサスケを射抜いた。
佐「そんなものは眼中にねーよ。それよりイタチの居場所を教えろ」
ブチンッッ
泥「………」
デイダラの身体全部がサスケの言葉によって、燃え盛る怒りに奮えた。
最早、言葉すら出なかった。
デイダラにとっても、ここまで自分の生きがいと誇りである芸術を足蹴にされ、侮辱されたことはなかった。
過去に、"写輪眼"を持つイタチの前に散った芸術家としてのプライド――…
しかし、プライドがどれだけズタズタになっても、どれだけ劣等感を抱こうとも、粘土造形という芸術が好きだった。
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