【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第20章 Dawn16.自尊と涙
そんなデイダラは自分の芸術的能力や美的センスを刺激するため、情緒溢れる古風な寺院にわざわざ遠くから足を運んでいた。
しかし、そんなふうに悠々自適に過ごしていたところにとんだ邪魔が入った。
その邪魔者とは、今デイダラの眼前に佇み、赤雲の描かれた漆黒の外套を身に纏った三人組。
三人は皆、"暁"と名乗り、それぞれ名をイタチ、鬼鮫、サソリといった。
蠍「こんなガキを俺の連れにしなきゃなんねーのか…。威勢はいいが、こいつぁ早死にするタイプだぜ」
呆れたような口調でイタチを見上げたヒルコの中のサソリ。
鼬「リーダーの命令です。こいつの能力は役に立つ…」
イタチは真っ黒な瞳でデイダラから目を離さない。
泥「オイラの能力を知ってんのか?お前ら一体…」
デイダラは怪訝そうな顔で眉間にシワを寄せた。
デイダラの能力とは、"物質にチャクラを練り込む能力"。
これは彼の故郷である岩隠れの里に伝わる"禁術"である。
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