【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第20章 Dawn16.自尊と涙
ほんの少し前、デイダラは即座に手裏剣の真ん中に開いた穴に足をかけ、落下寸前で両腕から巨大な手裏剣を引き抜いていたのだ。
そして、間一髪のところで命からがら自分の爆弾での爆死を回避できていた。
さすがに自分が仕掛けたトラップに自ら引っかかって死ぬのはかなり格好悪い、とデイダラは歯軋りしながらその怒りをサスケにぶつける。
泥「……ッ!」
デイダラはまだサスケを睨みつけている。
泥(あの眼…)
血が流れ、震えた腕で拳を握り締める。
そのブルーの瞳はサスケをただ睨みつけているのではなく、込み上げる憎しみをぶつけている瞳だった。
泥(ちくしょう…!!)
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