【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第20章 Dawn16.自尊と涙
佐「くだらん!」
サスケは一体に横から垂直に切り付けた。
佐「!?」
しかし、分断されるどころか、粘土のぐにゃぐにゃとした粘着性のある身体に千鳥刀が取り込まれてしまった。
泥「へへっ…。まだまだぁあ!!」
デイダラは人型粘土をマリオネットのように器用に操る。
佐「チッ…」
サスケは体術を駆使しながら千鳥で粘土を切り裂いていく。
バチチチチチッ!!
サスケは隙をつき、粘土の身体に刺さったままだった刀に千鳥を素早く流し込む。
ドシャッ!
多量の雷遁を帯びて切れ味が増した刀は粘土の胴体を容易に切り裂く。
佐(……チッ)
しかし、切られてバラバラになった粘土はひも状の細い粘土から枝分かれしたものとくっつき、形態を変えてまた動き出す。
サスケに切りまくられ、小さくなって素早くなり、数も増えた粘土たち。
全て、デイダラの思うがままに動く至高の芸術だ。
サスケは周りを常に見ながらその芸術を切っては避け切っては避けを繰り返す。
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