第20章 Dawn１６.自尊と涙

飛｢デイダラちゃんがアジトから出て行くとこなら俺も見たぜ？｣

角｢あぁ。確かに単独任務だと言っていたからな。サソリの言っている事は間違いない｣


飛段と角都もサソリに賛同するように口々にそう言った。


小｢でも、今日の任務はイタチと鬼鮫、マダラとリン、ゼツにしか出てないはず…。ペインがデイダラに任務を出してないのは事実よ｣


しかし、そうだと辻褄が合わない。

メンバーは余計にわからなくなってしまった。

飛段は｢あﾞーー｣と言いながら髪の毛を猛烈にワシャワシャしている。

せっかくワックスで整えられたオールバックがアフロのようにグシャグシャだ。


しかし、サソリは冷静に落ち着いて考え込む。


ペインはデイダラに単独任務を出していない。

小南もそう言っている。

だが、自分も飛段もそれに角都までデイダラが単独任務に行くのを見ている。

どちらも嘘ではないと思う。


だとすると――…


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