【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第20章 Dawn16.自尊と涙
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泥「………」
デイダラはアジトに戻っても何もしゃべらず、ただ不機嫌にしていた。
鈴「何かあったんですか…?デイダラさん…」
泥「ん…?何もねぇよ、うん」
トゲのある言い方がいつものデイダラじゃない事を物語る。
メンバーが心配そうに聞いても、さっきからこの一点張り。
リンにでさえこんな態度だ。
相当、例のことでムカッ腹が立っているようだ。
とばっちりを受けるのではないかとそれ以上深く突っ込めない。
サソリはデイダラがイラ立っている理由を知っているものの、むやみに話す気にもなれなかった。
泥「イタチ…お前、兄弟いたよな?」
まだムスッとした表情だったが、やっと自分から口を開いたデイダラにみんなが振り向いた。
鼬「なぜ…今更そんなことを聞く?」
イタチは特に驚いた素振りも見せず、いつものように返した。
しかし、瞳は異様な光を放ちながらデイダラを見つめている。
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