【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第20章 Dawn16.自尊と涙
蠍「やめろ、デイダラ。もう行くぞ」
泥「旦那は黙っててくれ、うん」
デイダラは青年から目を離さず、睨み合いを続けたままサソリの制止の言葉すら振り切った。
サソリも長年デイダラとはコンビを組んできたが、ここまで真剣な表情で殺気立つ彼は初めてだった。
蠍「お前の気持ちは十分わかる」
泥「だったらオイラがここであいつを殺r[蠍]「俺達が帰らなければあいつらは心配する」」
サソリは静かに怒り狂うデイダラを諭す。
蠍「俺は待つのも待たせるのも嫌いだ」
泥「だけど!オイラはあのヤローが許せnーー…!!?」
デイダラが指差した先――…
そこにはさっきの彼の姿はもうなく、気配すらなかった。
デイダラはその光景を見るなり、うつむきながら血が出そうな程唇を噛み締めて拳を強く握った。
泥(どこまでも…バカにしやがって……ッ)
蠍「アジトに戻るぞ、デイダラ…」
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