【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第20章 Dawn16.自尊と涙
「もしも次会うことがあれば、その時は二度と俺をイタチの名で呼ぶな。さっさとそのポンコツにでも乗って俺の前から消えろ」
泥「………」
颯爽と歩いて行ってしまう彼に、デイダラは額に青筋を浮かべ、拳をフルフルと握り締めた。
泥「てめー…ポンコツってのは撤回して行け、うん」
すると、青年は足を止め、再びデイダラに顔だけ向けた。
「イタチの居場所を知らないお前らに興味はない。ましてやその白いのにもな。さっさと失せろ」
それだけ吐き捨てると、彼はまた前に一歩踏み出した。
ボカァアンッ!
すると、彼を進ませないとしているかのように目の前で爆発が起きた。
「………」
彼はまたゆっくり振り返り、後ろで印を組むデイダラを殺気のこもった写輪眼で睨みつけた。
「お前…殺されたいのか?」
泥「それはこっちの台詞だ…!」
赤と青の瞳が互いに相手を鋭く射抜き、周囲の空気が殺気にのまれる。
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