【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第20章 Dawn16.自尊と涙
蠍「何でこんな所ほっつき歩いてんだ?"暁"の装束も着てねぇようだし…」
サソリも怪訝な顔で一本道を歩く彼を見つめていると、黙っていたデイダラが口を開いた。
泥「行ってみるか?旦那」
蠍「あぁ…」
サソリが頷くと、二人を乗せた鳥は歩いていく青年の方へと降下していった。
「!」
それに気付いた青年も足を止めた。
泥「こんなとこで何油売ってんだよ」
地面に降り立ったデイダラは着地するなり、少々強めた声で彼の背中に向かって言った。
蠍「………」
しかし、何かに気付いたのか、その隣に降り立ったサソリは険しい表情で彼を見つめている。
「誰だ?」
背を向けたまま言い放たれた冷めた声。
すると、デイダラは少しイラ立ったようにハァと溜息をついた。
泥「だから、お前はそんな所で何してんのかって聞いてんだよ、イタチ」
「………イタチ…?」
彼の雰囲気が変わったような気がした二人。
何があったのかわからないが、表情を強張らせた。
「お前ら…"暁"か……?」
彼が二人振り向いた――――…
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