第18章 Dawn１５.不死と願い-守護神-

角｢だが…俺も最近、やっと生きる意味を見つけることができた｣


すると、飛段は目を丸くして顔を上げ、角都の方を向く。


角｢"仲間が死ぬまで仲間を守ること"…。それが俺の生きる意味になった…｣

飛｢角都…｣


角都は微笑みを崩さぬまま天井を見上げた。


角｢不死の人間にとって仲間の死を見届けるのは避けては通れぬ道…。ならばせめて仲間が長生きできるよう、仲間を守ろうと俺は思った。きっとそれが…かつての仲間へのせめてもの餞になる｣


その言葉は、飛段に言っているのか、彼のかつての仲間に言っているのか、どちらかはわからない。

しかし、角都の表情は今までにないくらい柔和なものだった。

飛段もその優しい表情を見て思わず微笑みを浮かべる。


飛｢だったら俺も不死身のまんまでいい！｣

角｢…？｣

飛｢俺、決めた！俺もみんなが死ぬまでぜってェ守り抜く！そんでよォ！仲間を守ってくれてる角都が死ぬまで全力でお前も守る！｣


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