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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第18章 Dawn15.不死と願い-守護神-





角「同じだ、飛段…」


角都はボソリと呟いた。

その声はいつもの角都とは思えない程沈んでいた。

飛段は驚いた様子で涙に濡れた瞳を角都に向ける。


角「もう何十年も前の話だ。俺はある任務を任されていた。その任務は…"火影暗殺任務"。滝隠れの精鋭として、俺は仲間と共に木ノ葉へ向かい、戦いを挑んだ。……が、当時の火影"千手柱間"が相手では、俺達のような若輩が何人いようと、力が及ぶはずもなかった…。そして、かろうじで命だけは助かった俺は里に帰郷した」


飛段は目を丸くして、角都の話に聴き入っている。

角都は淡々と話していたが、少し口をつぐみ、拳を握り締めた。


角「俺達は自らの命を賭して戦った。だが待っていたのは里からの汚名と重罰。それは俺だけでなく、共に戦い、死んでいった仲間たちにも向けられていた。監獄の中で、俺は自分だけが生き残ってしまった苦痛と、仲間を助ける事ができなかった自責の念、そして、里への恨みが募っていった…。
そして、滝隠れへの復讐を誓い、脱獄した俺は、里の禁術"地怨虞"の力を手に入れ、上役の心臓を全て奪い、里を抜けた…。復讐は果たせたものの、仲間も何もかも全て失い、死ぬことを恐れた俺にとって生きることはただの暇つぶしに過ぎなかった」


角都はずっと下げていた頭を上げ、飛段の方に向ける。


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