第18章 Dawn１５.不死と願い-守護神-

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飛｢そん時は、俺だって何度も致命傷になりそうなでっけーケガしてよォ…。でも、それでも俺は生き残ったんだぜェ…？俺だけが…死ななかった…。……死ねなかった…｣

角｢………｣

飛｢おっかしいよなァ、ホント…っ！弱えェから誰も守れねェし…。みんな死んでんのによォ…俺だけ生きちまってて…っ｣


飛段は何度も泣きそうになりながら必死でへたくそな笑顔を作っている。


飛｢死んだことない人間が何言ってんだって話だけどよォ、死ぬのよりつらいことってやっぱあるんだなって…。不死身になってから死にたいなんて数えきれない程思った…っ｣


飛段を見ていられなくなった角都は口をつぐみ、下に目を背けた。

それ程までに、初めて飛段の口から聞いた彼の過去は壮絶で共に自分の心も痛んだ。


自分の絶対的存在であるジャシンから授かった"不死の肉体"。

しかし、その身体を手に入れたからこそ付き纏うこととなった後悔の念。

ひどく傷心した飛段は今までずっとその痛みと苦しみから逃れられなかったのだ。


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