第18章 Dawn１５.不死と願い-守護神-

飛｢ジャシン様ァアッ！！見てて下さいよォォッ！俺本気出すから！マジ本気！腸とか引きずり出すからよォォ！！｣


飛段は狂気に身をゆだねたような笑みで辺りに叫び散らした。


｢ヴォオオオオ！！｣


化け物の内の面の割れた一体が大きく奇声を上げた。

シカマルとチョウジも思わず身構える。


｢アッ……。ググ…｣


しかし、それは身体をぐにゃぐにゃさせながら倒れてしまい、やがて動かなくなってしまった。


飛｢………｣


飛段は足元で倒れた化け物をじっと見つめている。

彼は目を閉じ、ほんの少しだけ頭を垂れると、またゆっくり目を開けた。

その表情はなんだか悲しげでもあった。

しかし、その様子を見ていた木ノ葉の忍達はその意味がよくわからない。


角｢………｣


角都も飛段を黙って見つめた。


飛｢角都ゥ！！オイ！オイ！オイ！啖呵切ったそばからいきなり１匹死んでんじゃねーかよ！ホンットカッコつかねーなァ！オイ！｣


角都の背中の縫合が終わるのと同時に、飛段は怒り口調で怒鳴りつける。

しかし、そんな飛段を扱い慣れている角都は終始無言。


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