第17章 Dawn１４.不死と願い-死神-

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泥｢なぁ、旦那…｣

蠍｢ハァ……。やっとしゃべったか、髷｣


先程、突然サソリの部屋に入ってきたデイダラ。

彼は特に何するでもなく、サソリの近くに座って傀儡をぼーっと見つめながら何かを考え込んでいた。

しばらく経っても、デイダラはずっとその状態だった。

そんなデイダラに対し、サソリは自分のテリトリーである自室にいるにもかかわらず居心地が悪く、なんだか話しかけずらかった。

そして、やっとデイダラが口を開いたことで緊張の糸が切れ、サソリは溜息をついたのだった。


泥｢いや髷じゃねーよ、うん。…じゃなくて！オイラいいこと考えたんだよ、旦那！｣


デイダラはさっきとは別人になったかのように目をキラキラさせてサソリを見つめた。


蠍｢いいこと？｣


サソリもその話に興味を示し、傀儡をいじっていた手を止め、デイダラと向き合う。


泥｢ずっと思ってたんだが、サソリの旦那ってもう身体は傀儡じゃないだろ？うん｣

蠍｢あ、あぁ…｣


サソリは目をパチクリさせながら話に聴き入る。


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