第17章 Dawn１４.不死と願い-死神-

泥｢けど、旦那は傀儡に毒物仕込んで戦ってたし、自分の身体にすら毒入れてた…。それって身体が傀儡だったから出来たことだ｣

蠍｢まぁな。だがもう俺は傀儡じゃない。今までの戦い方はできねぇな…｣

泥｢って思うだろ？そこで考えたんだよ、うん！｣

蠍｢何をだ？｣


デイダラのニカッとした表情に、サソリ内心ワクワクしていた。

すると、デイダラは立ち上がり、顔の前でグッと拳を握る。


泥｢触っても傷がない限り毒が回らない毒を作ればいいんだ！うん！！｣

蠍｢………｣

蠍(期待した俺がバカだった…)


期待していた分、サソリの失望感は大きい。

しかし、隣では"キマった！"とばかりにキラキラオーラを放つデイダラ。


蠍｢あのなぁ、デイダラ。仮に自分が傷付いたとしてみろ？言わずともわかると思うが、敵と同じリスクを背負うことにもなんだよ｣


サソリはハァとまた溜息をつき、あぐらをかいていた膝の上にひじをつき、頭を抱えた。


泥｢まぁ…確かにそうだな、うん｣


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