【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第17章 Dawn14.不死と願い-死神-
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辺りは瓦礫の山。
一面、コンクリートの岩山のようなその中には、腹から血を流している儀式中の飛段。
ここは火ノ寺…だった場所。
もう面影すらなく、跡形もなく消えていた。
飛「祈りが終わり次第、さっさと帰ろうぜェ…」
角「いや、こいつの死体を換金所に持って行く」
角都はうつぶせになって倒れている地陸を片手で背負った。
その体から血液が少しだけ滴り落ちた。
目は虚ろで顔も青白く土気色をしている。
角「まずは金だ」
すると、飛段は身体に黒い棒を突っ立てたまま顔だけ上げ、眉を寄せた。
飛「あのさ、俺お前に一回キレてもいいかなァ!?ホント…」
飛段はそのまま起き上がり、今度は仕方なさそうに言った。
飛「だったらとっとと行こうぜェ」
角「火の国は広い。じっくり行くぞ…」
角都はさっさと先を歩いて行ってしまった。
飛「やっぱ色々出遅れてんのはテメーのせいだろ…。うぁ…痛ってーッ!!」
飛段は叫びながらズボッと身体から棒を抜いた。
少し血が飛ぶ。
飛「オイ。待てよ…!角都!」
いつものように置いていかれる飛段は、先にスタスタ歩いて行く角都をいつものように追いかけた………
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