第16章 Dawn１３.大罪と復讐

ペインの中にも、マダラと同じような思いがあった。

だが、メンバーの言っていることも理解していた。

死なないとそう強く思ってはいるが、根拠が全くないのも事実。

メンバーは無言のまま険しい表情をしている。


斑｢俺はリンを信じてる｣


その言葉に、全員ハッとした。

マダラの切実な思いが今になって痛いほど伝わってくる。


"リンを信じる"――…

マダラはそう決めていたからこそ、確信を持って"リンは絶対に生きてくれる"と言えたのだ。


痛｢マダラの言うとおりだ…｣


また守れなかったことに加え、傷ついていたことすら気付けなかった罪悪感に苛まれていた。

そのせいで、もしリンがいなくなったら自分のせいだと自責の念に駆られていた。


痛(俺もまだまだだな…)


ペインは"リンを信じきれていなかったのかもしれない"と反省する。

そして、彼はマダラの方を向いて口を開いた。


痛｢俺も同意見だ、マダラ｣

小｢そうね、ペイン。あなたと私が真っ先に言うべきだったわ｣

泥｢ならオイラもリンを信じる、うん！｣

飛｢必ずリンは戻ってくるよな！｣


メンバーもみんな、ペインに押されるようにして笑って頷いた。


鼬(信じ合う仲間…か…)


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