【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第16章 Dawn13.大罪と復讐
斑「リンが"生きて"戻ってくる可能性の話だ。リンはあの手紙に俺たちと一緒にいたいと綴っていただろう?リンの思いの強さは皆知っているはずだ。簡単には死なん」
いつもと同じように淡々と話すマダラに、メンバーは耳だけを傾けていた。
彼の冷静な言葉の端々にはある種の確信が垣間見える。
まるで未来を見てきたかのようであり、リンが死なないという絶対的なものを持っているように聞こえた。
飛「その自信どっから出てくんだよ、ホント」
確かに、その確信とやらには何の根拠もない。
飛段はうなだれながらため息をつく。
すると、マダラは立ち上がり、ギュッと拳を強く握り締めた。
斑「ならそこでずっと頭を抱えてろ…!」
冷静だったマダラの言葉が怒気を帯び、鋭い視線がメンバーに突き刺さる。
斑「リンは今も生きようと必死だ。それを真っ向から否定するようなことをいつまでもグダグダと…。そんなことを言うためにここにいるのなら今すぐ出て行け」
痛「マダラ…」
拳を強く握り、みんなに問いかけるマダラを、ペインはただ見上げていた。
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