【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第16章 Dawn13.大罪と復讐
薬を飲ませたことで安心しきっていたメンバー。
しかし、突然のサソリの言葉が安心感を再びどん底へと突き落とした。
絶「何で…?」
「解毒薬ヲ飲ンダバカリダゾ?」
ゼツの声が木霊する中、サソリが額に片手を当ててまた静かに口を開く。
蠍「どうにか間に合ったが、ギリギリだったからな。薬がどこまで効くか…」
小「そんな…」
小南はへなへなと床に座り込んでしまった。
ペインも無言で両手で頭を抑え、メンバーもうつむき始める。
泥「そんなの嫌だ…。オイラ、もうーー…」
全員が口をつぐむ。
沈黙した部屋の中には、不安と仲間の死への恐怖しか漂っていなかった。
サソリが死んだあの時と同じように――…
斑「だが、可能性はまだある」
その中で、マダラだけ妙に冷静だった。
鼬「一体何のだ…!」
イタチにしては珍しく、この状況下でそんなことを言うマダラにイラ立ち、声を荒げた。
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