第16章 Dawn１３.大罪と復讐

バンッ！！！



その瞬間、勢いよく後ろのドアが開いた。


｢｢｢ハァ、ハァ…ハァ…｣｣｣


マダラとペインは二人して立ち上がり、ドアの方に振り返る。

そこには、メンバー全員が息を切らして肩を大きく上下させながら立っていた。


蠍｢解毒薬、完成した…｣


フラフラのサソリが手に持っていたのは黄色の液体が入った小ビン。

それはリンの命を繋ぐ唯一の薬。

サソリはそれをリンに飲ませると、脱力したようにその場にへたり込んだ。


痛｢間に合った…｣

斑｢はぁ……｣


緊張が解けたペインに続き、マダラも安心したようにドサッと腰を降ろし、大きく息を吐いた。


蠍｢だが、薬を飲ませたからと言って安心するのはまだ早い…｣


床で壁に背中を預けて片膝を立てて座るサソリに、メンバーは動揺したように振り向いた。


鬼｢それは…なぜです…？｣


メンバーは顔を歪ませ、目を泳がせた。

しかし、そんな彼らに対し、サソリは冷静に事実を告げる。


蠍｢このまま死ぬ可能性もまだあり得るってことだ。むしろそっちの方が確率的に高いと思うぜ｣


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