第16章 Dawn１３.大罪と復讐

イタチの言うとおりだった。

まだアジトまで距離がある中、疲労困憊のペインがこのままリンを背負っていけば次に彼が倒れるのは必至。

リンの状態が悪化しているのにもかかわらず、ここで誰かが倒れている時間などなかった。


痛｢…わかった｣


メンバーが一旦止まると、ペインはリンをイタチに渡した。


痛｢すまない…｣

鼬｢今度、三色団子奢ってください。それでチャラです｣


イタチはリンを背負う。


鼬｢先に断っておきますが、リーダーの代わりに俺がリンを背負うことを団子でチャラにしてくれと言ってるわけじゃない。リーダーが俺たちを頼らなかったことへの…ある意味罰だ｣


イタチは小さく微笑すると、また走り出す。

他のメンバーもクスッと軽く笑って先を急いだ。


小｢良かったわね、ペイン｣


小南も小さく笑って彼の肩を叩くと、先を行くメンバーを追う。


痛｢そうだな…｣


ペインもフッと笑みを浮かべ、みんなの後に続いた………


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