第16章 Dawn１３.大罪と復讐

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鬼｢リーダー、少しお疲れなんじゃありませんか？｣

蠍｢代わるか？｣


ペインは脂汗を滲ませながら、苦しそうにしているリンを背負っていた。

彼らはアジトに向かい、真っ直ぐ森を突き進んでいく。

アジトはまだ遠い。


痛｢いや、平気だ…｣


ペインは明らかに疲労が見えてきているが、サソリの申し出を断った。


痛(俺がリンを連れて来てこんなひどいケガまで負わせてしまった…。挙げ句、俺はそれすら気付かなかった…)


ペインの胸に罪悪感が渦巻く。

その背中には、気を失いながら魘されているリン。


鈴｢お兄、ちゃん…小南…姉…｣

小｢大丈夫よ、リン…。そばにいるから…｣

痛｢お兄ちゃんが絶対助けてやるからな｣


彼女の呼吸も声も小さくなっていく。

そこへ横から手が伸びてきてリンの背中をトンと叩いた。


痛｢イタチ…？｣

鼬｢これ以上はリーダーが倒れる｣


周りのメンバーも黙ってペインの方を見ていた。


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