第16章 Dawn１３.大罪と復讐

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一日かかるところを半日で帰ってきたメンバー。

アジトに着くなり、急いでリンを医務室に運んだ。

リンは高熱を出し、呼吸もままならないまま苦しそうに息をしていた。


泥｢サソリの旦那！リンは助かるんだろ！？｣

蠍｢山椒魚の毒ならすぐに死ぬことはない。だが、解毒薬を作るのに時間がかかる…｣

角｢どのくらいだ？｣


サソリは眉を寄せた。


蠍｢俺もこの毒は何回か研究したことがある。だが、解毒薬までは作れなかった。今までの研究結果を元にその解毒薬を完成させなきゃならねぇ。最低でも五日は必要だ｣

飛｢そ、そんな…｣

鼬｢時間がかかり過ぎる…｣


絶望的だった。

身体は麻痺し、およそ二日以内に死に至るといわれている山椒魚の猛毒。

到底間に合わない。

それはリンの死を意味していた。


小｢そ、そんなーー…｣


小南は崩れるようにガクッと膝をつき、頭を抱える。


あと一日と少しの命――…

余命を宣告されたようだった。

"行かせなければよかった"と後悔の念が頭を駆け巡る。


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