第16章 Dawn１３.大罪と復讐

｢その衣…"暁"…？｣


その中の一人が自分たちをじっと見つめるメンバーに気付いた。

その一言に、小隊全員が次々とメンバーの方に顔を向けた。


｢そうか。お前らが"暁"…！｣

｢仲間をこんなにしやがって！｣


ギッと睨みつけるその目がメンバーたちを射抜く。

その場が殺気という冷たい空気にのまれる。

マダラは目を閉じてうつむくと、抱えていたリンをペインに渡す。


痛｢マダラ…？｣

斑｢俺が一番この中で体力とチャクラが残っている｣


マダラはメンバーの前に立つ。


斑｢行け｣


その背中を目を丸くしてただ見つめていたメンバー。

しかし、ペインはフッと溜息を漏らすと、だんだん口元に弧が描かれていった。


飛｢ケッ！一人でかっこつけやがってよ！｣

鬼｢アナタがこんなことをする方だったとは思いませんでしたよ｣

泥｢トビだったら真っ先に叫んで逃げてんのにな！うん！｣


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