【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第14章 Dawn12.芸術と約束-比肩-
泥「あいつ…我愛羅は砂の里の被害が最小限になるように、自分を犠牲にした…うん。傷ついてるのに自分を顧みず、オイラの爆発から里を必死で守ってた…!」
デイダラの瞳は力強くみんなを見つめた。
我愛羅の意思は本物だと主張するように――…
泥「だから…本当の話だからーー…」
声が弱くなり、少し震え出す。
うつむいた彼には、先程感じられた力強さはなかった。
泥「だからお願い…。サソリの旦那を…生き返らせて…うん…」
そこには必死になってサソリの転生を願うデイダラしかいない。
デイダラは床にへたり込み、涙ながらに懇願する。
彼の切なる思いは幾粒もの雫となり、目から溢れ出た。
痛「考えさせてくれ」
ペインはハァと溜息をつく。
鈴「お兄ちゃん!」
難しい顔をしていたペインがリンに目を向けると、そこには力強い眼差しで彼を見つめる妹がいた。
鈴「私!お兄ちゃんの言ってることもわかってるつもり…。でも…でも!」
痛「だがリン…サソリはーー…」
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