【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第14章 Dawn12.芸術と約束-比肩-
痛「で…アナタの答えを聞きたい」
そう言ったペインの奥には、まぶたを腫らしながら拳を握りしめるデイダラ。
千「そうじゃのぉ…」
チヨはゆっくり語り始めた。
千「我愛羅は人柱力以前に、砂の里長―…"風影"。彼奴は最初から戦争には否定的じゃった。風影となってから木ノ葉と同盟を組んだのも、木ノ葉が戦争を起こさないか見張るため…。木ノ葉も今や"最強"と恐れられているからのぉ。その木ノ葉と同盟を組みさえすれば、木ノ葉はもちろん、他国も迂闊には砂に手を出して来れん。故に、一尾の人柱力である自分も、そして何より砂の民が守れる。そういう理由があった」
チヨはきっぱりと言い切る。
千「砂から戦争を起こすことも大きな国や里から襲われることもない。今も、そしてこれからも」
その話を聞き、デイダラは我愛羅と戦った時のことを思い出した。
最後の力を振り絞って自分の十八番の爆風から砂の街を守っていたことを――…
泥「この話は本当だ…。オイラが保証する、うん」
みんながデイダラの方を向くと、唐突に静かに話し出す。
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