【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第14章 Dawn12.芸術と約束-比肩-
チヨに提示された条件を今この現状で考えれば、サソリを生き返らせるにはこの条件はやむを得ないかもしれない。
しかし、未来を考えると先は真っ暗だった。
ペインは少し考えてからチヨに視線を向ける。
痛「知っているとは思うが、我々は平和を目的として動いている。一尾を砂に帰したところで戦争の根源になるという懸念は無きにしもあらずだ」
ペインは堂々とチヨの前に立つ。
痛「しっかりと、それは絶対にないという理由を…我々を納得させるような答えを提示しろ。一尾を帰すのはそれからだ」
泥「リーダー!!」
ペインの返答に、デイダラが待ったをかけた。
泥「じゃあ!もしそこのババアが納得する答えを出せなかったら旦那は…!」
痛「サソリも"暁"の一員。この組織に入った時から己の死も覚悟していたはずだ。お前もそうじゃないのか?」
泥「……っ…」
デイダラは唇を噛み締め、悔しそうに顔をうつむけた。
ペインはデイダラを一瞥した後、チヨに向き直った。
_