【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第14章 Dawn12.芸術と約束-比肩-
千「できる…!ただし、条件がある」
鼬「条件…?」
チヨはゆっくり頷く。
千「条件は、我愛羅を生きて砂に帰すことじゃ」
斑(まぁ、そう来るのが妥当だな)
先程自分が予測していたとおり、相手方からしたら納得の交換条件だとマダラは一人頷く。
しかし、それに首を縦に振るわけにはいかない。
サソリの転生と引き換えの条件なら、ある程度のことはやむを得まい。
しかし、人柱力―…すなわち尾獣の話となれば簡単には渡せない。
尾獣の回収が平和への第一歩なのだから。
そんなことはメンバーはもちろん、サソリの転生を願っているだろうデイダラでさえわかっていた。
尾獣を渡してしまえば、"暁"の今後の活動に支障が出ないとも言えない。
もし我愛羅が生きて砂に帰ったとしても、今度は彼が"暁"に牙を剥くだろう。
それ以前に、尾獣を封印せず世に残ることとなってしまえば、それが争いの火種になる。
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