第14章 Dawn１２.芸術と約束-比肩-

斑｢落ち着けと言っている｣

鈴｢でも！あいつはーー…！｣

斑｢リン｣


いつもより低い声と写輪眼の視線がリンを貫く。


鈴｢………はい｣


マダラの有無を言わさない重い圧力に、頭に血が上っているリンもさすがに黙り、渋々マダラの後ろに下がった。

しかし、その目はなおもチヨを睨みつけている。


斑｢敵のアジト近くにのこのこやって来るなど…。自分が殺したサソリに相当な未練があるようだな｣


マダラは目線をチヨに変えると、見透かしたような口調で言った。


千｢未練、のぉ…。確かにそうかもしれんが、ワシは用があってここに来た。じゃが、あるのはサソリだけではない。むしろ、"暁"の者ら全員に用があると言った方が良いじゃろう｣

斑｢ほう…。どんな用件だ？｣

千｢単刀直入に申す。サソリを生き返らせるのじゃ｣


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