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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第14章 Dawn12.芸術と約束-比肩-





リンは確かに引き金を引いた。

だが、その弾丸はチヨのこめかみを通り過ぎ、木の幹に二つ穴を開けている。

腕には誰かの手の感触――…


「落ち着け、リン」


リンはゆっくり顔を上げ、その声の主を見る。


鈴「マダラ…さん…」


リンの腕を押さえていたのは橙色の仮面をつけたマダラだった。


鈴「な、何でここに…?」

斑「心配で後をつけてきた。案の定といったところか」


マダラはきつく握っていたリンの腕を放した。

そして、殺されかけたにもかかわらず先程から表情を変えずに立っているチヨに向き直る。


斑「ここに来たのはサソリに会うためか」

千「その通りじゃ」

鈴「自分が殺したくせに!!どの面下げてここに来たッ!!?」


チヨに再び声を荒げるリン。

それをマダラは上から見下ろすように真っ赤な瞳を向けた。


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