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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第13章 Dawn11.芸術と約束-憧憬-





ズザ――――…



砂が街へ滝のように落ちていく音が響く。

あの"絶対防御"とまで言われた砂の球体がボロボロと皮が剥がれていくかのように崩れ、徐々に砂は滝のようにサラサラと下へ落ちていった。

そして、中からぐったりと頭をもたげた我愛羅の身体が見えてくる。


泥「さぁて、回収するか…」


デイダラは我愛羅の方へと向かって行く。


泥「ん…!?」


ほんの一瞬、ぴくりと我愛羅は僅かに手を動かし始める。

デイダラはいつもならあんな瀕死の奴問題ねぇと一直線に向かって行くが、今回はあの風影が相手であることと用心深く頭のキレる相棒から慎重さを学び、すぐに動きを止めた。

だが、いつも通り一直線に回収しても良かったとニヤッと笑う。


泥「…なるほどな。そのまま里に落としちまえば楽なのに…うん」


我愛羅は最後の力を振り絞るかのように爆発を防いだ砂を里の外へと出している。

砂の民へ被害が及ばぬように―…


デイダラはそれを鼻で笑って眺めていると、四方八方から凄い数の矢が飛んで来る。


泥「無駄な抵抗だ。…ちょっとは工夫してるみたいだけど、うん」


そう言いつつも、火のついた矢を華麗にかわしていく。

そんな中、砂を外へ運び終えた我愛羅は真っ逆さまに街へと落ちていった。

デイダラの白い鳥が見計らっていたかのように、落下していく我愛羅を後ろ尾で受け止める。


泥「殺さないようにってのは難儀だったが…ノルマクリアーだな、うん」


デイダラはハハハッと笑う。


泥「いい加減サソリの旦那も待ちくたびれてる頃だからな…うん」


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