【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第13章 Dawn11.芸術と約束-憧憬-
泥「へっ…。もう粘土が少ししかねぇな…」
デイダラは尚も不敵に笑う。
泥(甘く見てた。準備不足ってやつだな、うん。サソリの旦那の言う通りだね、こりゃ)
今更になって先日サソリに言われた"油断するなよ"という言葉が身に沁みる。
泥(もう追尾タイプが一発分と…十八番の"コレ"しか残ってないぞ…うん)
デイダラの右手には丸くデフォルメされた白い人形。
その人形は雫のような形をし、両手を体に巻きつけるような格好をしている。
彼の芸術の中で最大の爆発力を誇る彼の十八番―…C3が抱えられている。
泥「やっぱ里を壊そう…うん」
デイダラはニヤリと口角を上げながら里を見下ろす。
里では我愛羅の援護をと次々と里の忍たちが駆けつけている。
泥「下から邪魔されんのは興醒めだ。それにーー…」
デイダラはC3をパッと空中に投げ、印を結ぶ。
泥「お前の無表情も見飽きたしな」
_