【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第13章 Dawn11.芸術と約束-憧憬-
我「砂縛柩(サバクキュウ)…」
我愛羅は伸ばした手をギュッと握りしめた――…
グシャッ!!!
泥「ぐっ…」
何かが潰れるような嫌な音がしたのと同時に左腕に激痛が走る。
その瞬間、赤い鮮血が辺りに飛び散った。
奥歯を力いっぱい噛み締め、痛みに堪える。
砂は凄まじい圧力を加え、デイダラの左腕を握り潰したのだ。
しかし、潰しても尚その砂は彼の腕を離そうとはしない。
泥(くっそ…!)
デイダラはそこから離れ、砂から逃げ切ろうと必死になる。
泥(こんなんじゃいつまでも埒があかねぇな、うん…)
覚悟を決めたデイダラは目を閉じてうっと顔を歪め、あまりの痛みに冷や汗をかきながらも自ら腕を引きちぎった。
泥「ハァ…ッ……ハァ…」
ドクドクと傷口が心拍と同調して痙攣し、血液がポタポタと滴り落ちる。
泥「後で旦那に…ッ、く…っ、義手でも作ってもらうかァ?うん」
激しく疼く痛みに堪えながら袖をビリッと帯状に破き、包帯代わりとしてすぐに止血した。
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