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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第13章 Dawn11.芸術と約束-憧憬-





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何時間か経ち、もう辺りは暗くなっていた。

満月は辺りを照らし出すかのようにゆらゆらと朧げに輝いている。

そんな夜空では、デイダラを乗せた鳥が旋回し、敵の砂がそれを猛スピードで追いかけている。

相変わらず砂の街には爆発音と悲鳴が響き渡っている。

サソリはそんな嫌な雑音を聞きながらトラップを仕掛け終えた。


蠍「お前は先に行ってろ、由良。里の連中に見つかると色々面倒だからな」

由「はッ」


砂の忍に見つかれば至極厄介なため、部下の由良を先に行かせた。

サソリは由良が行ったのを確認した後、街の上空を見上げる。


蠍「あーぁ…。結局大騒ぎにしちまって…デイダラのやつ…」


ヒルコの中で右足をトントンと一定の速さで踏み、イラ立ったように呟く。


蠍「俺は待たされるのも好きじゃねぇっていつも言ってんだろ、デイダラァ…」


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