【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第12章 Dawn10.仲間と宝物
鈴「私はただ…」
絶「ただ…?」
リンはゼツの方を見て微笑む。
鈴「一緒にいて、ごはん食べて、修行して、任務やって…ずっと一緒にいるんだから、みんな友達です。それも、同じ志を持ってる…。仲間のことは…みんな、大切にして欲しいです」
その言葉に、ゼツも思わず優しく笑った。
すると、何やらガサゴソとドアの向こう側から物音が聞こえてくる。
「ちょ!押すなよ旦那!うん!」
「うるせぇ。お前ばっか前陣取んな、マゲ」
「確かにマゲがチラチラと邪魔だ。さっきから鼻がかゆい」
「どんだけ近付けてんだよ!下がりゃいいだろ、イタチ!」
「だから俺の作戦が一番良いと言ったんだ」
「ざけんな角都!盗聴器の代わりに俺を首だけにして部屋の隅っこに置くとか!どんな作戦だよ!」
「インテリアとしては最悪だな」
「そういう問題じゃねェだろ!イタっちゃんおめーさっきっから俺らのこと煽ってんのかオイ!」
「そーだそーだ!うん!」
「シー!お静かにお願いしますよ。聞こえたらどうするつもりですか?」
向こうにいるメンバーたちはコソコソと小声で話しているつもりのようだが、全て丸聞こえである。
ゼツは何かと思ってドアを見つめているだけ。
しかし、リンは顔を引き攣らせながらドアへと歩いて行く。
ガ…チャ…
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