【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第12章 Dawn10.仲間と宝物
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鈴「…はぁ」
遠くの夕闇に完全に沈んでしまいそうな太陽を見ながら、リンはぼーっと自室の窓の前に突っ立っていた。
彼女は物思いにふけるような顔をして重たい溜息をつく。
すると、いきなり緑色の大きな草が床から気配もなくニョキニョキと生えてきた。
絶「暗い顔してどうしたの?」
「ラシクナイナ」
鈴「ゼ、ゼツさん!」
リンは自分の背後から急に聞こえてきた声に驚き、バッとすぐに振り返った。
絶「脅かすつもりはなかったんだ」
「ソレヨリ聞イタゾ。アノコト…」
ずっとまた一人で泣いていたのだろうか、振り返ったリンの目は少し赤くなっていた。
鈴「そう…ですか…」
そして、少し沈んだ表情を浮かべて言う。
鈴「あの時言ったことをみんなに押し付けるつもりはないんです…。でも、お兄ちゃんの口ぶりからして、みんなに仲間と思うなって暗黙のルール敷いたんじゃないかなとか、色々考えちゃって…」
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