【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第12章 Dawn10.仲間と宝物
――――――――――
夕方。
イタチと鬼鮫はダイニングでお茶を飲みながらテレビを見ていた。
しかし、考え事をしている彼らの耳にその音声がただ素通りするだけ。
鼬「鬼鮫…」
鬼「何です?」
いつもこういう時は黙ってお茶を飲み、興味なさげにテレビを見ているイタチ。
しかし、この日はなぜか珍しくイタチから話しかけてきた。
鬼鮫はすぐにテレビから視線を外し、パッとイタチを見る。
鼬「リンの言っていたこと、本当の意味でわかった気がする」
鬼「イタチさん…?」
鼬「何か大切なことを忘れていたのかもしれない」
鬼「そうですね。私も色々と考えさせられました」
鬼鮫がまたお茶を飲み始めると、イタチはフッと笑って天井を見上げた。
鼬「"仲間"か…」
_