【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第12章 Dawn10.仲間と宝物
斑「本当だ…」
瞬間、リンは全身から力が抜けたような気がした。
まだ心のどこかで信じたくないと思っていた。
否、真実ではないと思っていた。
しかし、マダラからもその事実を突き付けられ、頭が真っ白になる。
斑「だが、その裏には隠された"真実"がある」
鈴「ど…どういうことですか?」
マダラはその場に座ると、イタチの壮絶な過去を話し出した――…
古くから続く、決して混じり合うことのない二つの一族の因縁――…
その小さな亀裂が生んだ大きな惨劇――…
うちはを危険視し、彼らを主権から遠ざけた千手色に染まった木ノ葉の里――…
自分たちを迫害した里を、自らの手に治めようとした一族――…
両者の間に挟まれ、苦渋の決断を迫られた少年――…
彼は忍として生きるのにはつらいほど優し過ぎた――…
少年―…イタチは一族、そして己の全てを捨て、抜け忍となってまで、世の中の―…世界の平和のために未来のために、里を守ることを選んだ――…
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