【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第12章 Dawn10.仲間と宝物
全員、立ち尽くしながら、目の前に突きつけられた今まで考えるのを避けてきた"仲間"という存在に動揺する。
今もこうして一緒にいるメンバーや相棒――…
これまで彼らに何も思わなかったわけではない。
いつ命を落とすかわからないからこそ、人との繋がりを怖がっていた。
しかし、リンに諭され、やっと大切なことに気付いた気がした。
取らなくて良い距離を取り、壁を作り、互いに接してしまっていたこと――…
過去からも現実からも逃げていたこと――…
人との関わりに臆病になっていたこと――…
それがどれだけ寂しいのかを知った。
鼬「………」
しかし、イタチだけは違う。
彼はずっと前から知っていた。
鼬(…話すしかない)
イタチは椅子から立ち上がると、階段へと向かう。
斑「どこへ行く?」
マダラの声に、イタチはピタリと一瞬立ち止まった。
鼬「リンの…ところです」
斑「…そうか」
マダラもそれ以上追及しなかった。
そして、無言のままどこか足取り重いイタチは2階へと上っていった………
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