【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第12章 Dawn10.仲間と宝物
そこにいた全員がハッとし、それぞれの過去を思い返す。
重くて暗い過去ではなく、楽しかったあの頃の――…
鈴「思い出があるからこそ、私たちは今でもみんなのことを忘れずにいられる。一人ではできないことでも仲間がいれば達成できるし、支え合える」
うつむいていたリンはみんなに顔を向けた。
鈴「だから…仲間ってかけがえのない、大切な宝物なんです…」
顔には涙が伝った痕。
しかし、リンは優しく微笑んでいた。
そんな彼女に、メンバーはギュッと胸を締め付けられた。
その時、ようやくハッとした。
今まで自分が傷つくことを恐れ、誰かと親しくし、仲間を思うことからずっと逃げてきた自分に――…
鈴「ここにいるみんな…もう知っているはずです」
リンは涙を拭いながら走って2階に上がって行ってしまった。
_