【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第12章 Dawn10.仲間と宝物
鼬「だが、リンも毎回負けていたわけではなかった。それはどう説明する?」
リンをかばうように言ったイタチのもっともな言葉に、二人は押し黙ってしまった。
鈴「ごめんなさい…。私、怖かったんです…」
しかし、今度は二人とは違う小さい声がそれに答えた。
その声は今にも消え入りそうで、リンの顔にいつもの笑顔はない。
彼女は膝の上に置いている手をギュッと握り締め、意を決して小声で話し出す。
鈴「私も修業は一生懸命やっているつもりでした。故意に手加減したつもりはありません。でももし…もしデイダラさんや飛段さんのことを傷つけてしまったらって思ったら急に怖くなって…」
泥「はぁ!!?なんっだよそれ!!」
蠍「おい、デイダラ」
大声を出してリンに近付くデイダラ。
そのあまりの剣幕に、サソリが立ち上がって彼の腕を掴んで止める。
泥「いちいち相手のケガなんか気にしてたら修業になんかならねーのわかんだろ普通!!」
身体は止まったものの、言葉は勢いをそのままにして叫んだ。
鈴「ご…ごめんなさい…。でも…みんなが傷つくの見たくないんです」
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