【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第11章 Dawn9.過去と傷痕
ペインが話し終えると、メンバーは全員下を向いていた。
悲しみに暮れた顔や心を痛めたつらい表情、半蔵への怒りに満ちた顔をしていた。
皆、自分のことのように話を聞いていた。
しかし、ペインだけはまるで他人事で感情がないかのように無表情のままだった。
もう誰も声を出す者はなく、辺りは静寂に包まれた。
小南は顔を隠し、2階へと走って行く。
斑「リン…」
リンはマダラの胸に顔を埋め、声を殺して泣いている。
マダラはそんなリンを抱きしめることしかできなかった。
イタチもリンを見て何も言えずにうつむく。
泥「話してくれてありがとな、うん」
痛「あぁ…」
そう言うと、ペインも2階へ上っていく。
顔は無表情だったが、眼には深い悲しみと恐ろしい程の憎しみが宿っていた………
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