第11章 Dawn９.過去と傷痕

痛｢ん…ここは…？｣


目を覚ましたペインは虚ろな目で辺りをゆっくり見回した。


鈴｢にぃにッ！！｣

痛｢リン！？！？｣


リンの存在に気付いたペインは驚いてカバッと勢いよく起き上がる。


鈴｢お兄ちゃぁあん！！グズッ。うわぁああん…ッ！！！｣


リンは抱き着くのと同時に、兄と再会でき、何よりも兄が生きていた事に安心して思いっ切り泣き出した。


痛｢よかった…リン…｣


ペインも妹が無事だった事に安堵し、リンを抱きしめて微笑んだ。


長｢よかった…｣

小｢本当…奇跡ね…｣


兄妹を見て二人も微笑む。

すると、ペインは小南と長門の存在に気付き、ハッとした表情で彼らを見た。


痛｢あの…あなたたちが助けてくれたんですか？｣

長｢あぁ。森で倒れてましたから｣

痛｢そうだったのか…。助けて頂いて本当にありがとうございました｣


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