【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第11章 Dawn9.過去と傷痕
それを聞いたリンは急いで岩穴から出て近くの木に隠れる。
それからすぐ、忍の"ぎゃぁあああッ!!!"という断末魔が聞こえ、リンは耳を塞いだ。
そして、その声を鳴り止み、さっきの少女が岩穴から出て来ると、リンは彼女のもとへ駆け寄る。
鈴「おねえさん!ありがとうございました」
リンは駆け寄るなり、すぐにペこりと小さな頭を下げる。
「いいのよ。気にしないで」
少女は少し大人びた声で華麗で優しい微笑を浮かべた。
鈴「どうしてたすけてくれたの?」
「突然子供の叫び声が聞こえたからこっちへ来てみたの。そうしたらあなたがあの男に殴られそうなのを見て…。私、ああいう人間が嫌いだから」
すると、リンはまた不思議そうな顔をした。
そう言った時の少女の顔がつらそうに見えたのだ。
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