【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第11章 Dawn9.過去と傷痕
父「そうか…。やはりお前たちのような信頼できる小隊をこっちに寄越して正解だったようだ…」
父はいきなり障子を開けると、ペインに驚きもせず"母さんたちを起こせ"と少し焦った表情で言った。
痛(バレてたか…)
"悔しい"と思ったペインだが、父に言われたとおり母とリンを起こしに行き、すぐに父の部屋に戻ってきた。
なんだか、外が急に騒がしくなったような気がした。
部屋に入った途端、父が怒鳴るように叫ぶ。
父「すぐにここから出ろッ!!!」
母「あなた、一体何があったの!?」
明らかに焦っている父を見て、母も驚いて声を上げた。
父「眼を狙って敵が襲撃してきた!」
サーッと血の気が引いていくのを肌で感じた。
母とペインは息をのみ、顔を青くする。
恐怖や焦り、不安が一気に押し寄せ、身体に悪寒が走る。
だが、リンは幼過ぎるために状況がわからないのだろうか、両親と兄の顔を交互に見て不安そうな顔をしている。
父「とにかく早くここから逃げてくれ!!」
痛「父さん!俺も一緒に戦わせてください!!」
だが、父は首を横に振る。
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